![]() 以前から、何となく心に引っかかっていたミュージカル「RENT」 前職にイギリス帰りの後輩がいて、飲み会で趣味の話題になった 何が好きなの?と聞いたら、ミュージカルが好きだという。 私も今までミュージカルは別世界のものだと思っていたけど 「マンマ・ミーア」を見てから、面白いと思ったという話をして お勧めのミュージカルって何?というようなことを聞いた。 そうしたら、「RENT」が絶対いい、と言う。 まだ日本ではやっていないけど、日本に来るか NYに行く機会があったら、是非見てほしい、と強く勧められた。 普段はクールな奴だと思っていたので、 RENTを熱く語る姿とのギャップもあって、心に残っていた。 で、時は過ぎ、最近になってこのミュージカルが映画化されたというので GWに早速見に行った。 (舞台の方では、実はもう日本公演はやっていたらしい。知らなかった。) すごく面白い!という感想を抱いた訳では決してないのに、 なぜかものすごく心に響いて、残る映画だった。 1989年のクリスマスイブのNY、イースト・ヴィレッジ。 映画監督志望とミュージシャンというボヘミアン(芸術家)な二人が RENT(家賃)を払えと催促される、 そんな場面から、物語は始まる。 メインの登場人物の多くはHIVに侵されていて、 まだ10代、20代なのに、自分の死が近いことを意識して毎日を生きている、 そんな内容。 HIV=死がすぐ近くにあった1989年のNYの空気。 でも、悲しいわけじゃなくて、切ないというものでもないような。 そのあたりは主題歌のSeasons of Loveから伝わってくると思います。 ↑リンクをクリックするとビデオクリップと歌が聞けます。 (すぐにビデオ部分が表示されないこともありますが、 しばらくほっとくと始まります) 今日私は5回もリピート。歌詞は末尾に載せたのでどうぞ。 このミュージカルは脚本、作詞、作曲を手がけたジョナサン・ラーソンが、 プレビュー公演前日に35歳の若さで亡くなっている、という 劇的な幕開けを迎えている。その後の大ヒットを原作者は見ていない。 どうして亡くなったのだろうと思って、調べてみたら なんと「ほぼ日」の松原耕二氏のコラムにそのことが詳しく書いてあった。 おそらく以前自分は読んだことがあるはずなのだが、すっかり忘れていた。 (このコラム、なかなか他には詳しく解説されていない ラーソンについて書いてくれているので、ぜひご覧あれ。) 死因は大動脈瘤破裂。 ミュージカルを書き始めた90年から初演の96年まで、 ほとんどひとりで、ろくな食事もとらずに 無名の彼が脚本、作詞、作曲作りに没頭したというから その過労が彼の寿命を縮めたのではないだろうか。 そして、彼のその気迫のこもった制作活動が このRENTの、うまく表現できない影響力の源になっているのでは ないだろうか。 松原氏も友人に勧められてみたという。 見ている途中に、作者が前日に亡くなったことをしって衝撃を受け 劇の見方が変わったという。 私も知人に勧められて見た。 このミュージカルは、きっとそうやって広まって来たし これからも広まっていくんだろう。 追伸: 蛇足だが、松原氏のコラムを見て(ミュージカル版のストーリー解説によって) 初めて ・ロジャーの恋人は自殺していたこと(映画ではそこまで分からず) ・ミュージカルでは、ロジャーがついに自分の歌を完成させて 恋人の前で歌う場面でラストだったこと (映画版では蛇足的なシーンが追加されている) ことを知った。 この辺は映画より、オリジナルのストーリーの方が秀逸。 もったいなし。
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