慢心は転落の元 転落しないともっと悲惨
恨ミシュラン (上、下)
西原 理恵子, 神足 裕司
朝日文庫
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「サイバラ茸」に続いて、サイバラシリーズを買ってしまった。
疲れているのか、私!?
でも、めちゃめちゃな方だけど
子供に対する愛情とかすごくあったかくて
読むと元気になるんですよ〜。

で、文庫なので適当に買った「恨ミシュラン」でしたが
かなり面白かったです。
意外。

実はまずい有名店に行って、こき下ろす
という雑誌の連載をまとめた本なんですが
身につまされることが多数。

かつては美味しかった有名店も、名が売れて行列ができると
慢心して料理もサービスも最低に。
それでつぶれるならまだいいけど、
相変わらず「名前」を有り難がって食べに行く人がいると
そのままずっと続いてしまう、
そんな店が多数登場。

カモ料理のラ・トゥールダルジャン、タイ料理のコカレストラン
周富徳さんの富臨飯店などが、ばっさばっさと切られている。

一番ショックだったのは「わらじや」
そう、あの谷崎潤一郎が「陰影礼賛」の中で
燭台のあかりと行灯のあかりについて言及している舞台のお店。

ただ古くてぼろっちくて、料理も旨くないのに高くて
サービスもボロボロだったそうだ。
がーん。

中学校の教科書で出てきたので、直後の修学旅行の時に行きたいなと
胸を弾ませたものの、8000円〜という値段に断念していたのです。
行かなくてよかった〜。
っていうか、向こうもいくらまずかろうが
田舎の修学旅行中学生に来られたら困っただろうしなあ


中には、有名店でありちゃんと料理・サービスの質が高いところも
ありますが。

どんなに美味しいお店でも、慢心しちゃったら
転落するのはあっという間なんですよね。
でも、有り難がって行く人がいるから
それでも存続しちゃう店がある!

田舎者が東京に出てきたときに
80年代ならファッション雑誌を買って買い物をしていた
90年代になると、グルメ雑誌を読んで
かっこいい店を知ってモテようとした。
そんな「田舎者」と「マスコミ」の罪もある。
そんな解説も面白かった。

これがウォークマンとかだったら、
悪い製品だったら買う人は少なくなるんでしょうが
飲食の場合は、
「これがまずい?おまえの舌がおかしいんじゃ!」
という居直りが通じてしまう店もあるんですよねえ。
もちろん、つぶれてしまう店もあるわけですが。

いくら有名でも、まずいと思った店には行かない!と誓った読後でした。
【2006/03/03 16:17】 | 食べ物 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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